失敗について

脂肪吸引による失敗

脂肪吸引という名前ですが、脂肪をたくさん取り除けていたとしても仕上がりが悪くては成功とは言えません。皮膚表面に凸凹ができたり、不自然なデザインになってしまったり…
判断は難しいかと思いますが、医師の症例数、新しい設備機器の有無、カウンセリングでの丁寧さ(ただダラダラと説明するのではなく患者さんの不安や疑問をクリアにして納得できたかどうかも重要です。)を参考にしてください。また、担当の医師が行った脂肪吸引の症例写真を見せてもらうことも、理想の仕上がりには大切な要素です。

失敗例と修正方法

当院では他院で脂肪吸引を受けて満足されなかった患者さまの修正依頼も受け付けております。症状により対応はかわってきますが、相談の多い事例を簡単に説明します。

■皮膚の凸凹

脂肪吸引の失敗例でよくみられるのが、皮膚表面の凸凹です。術後ダウンタイムの回復過程で起こる拘縮(脂肪がなくなった部分の隙間の組織を修復しようとするために起こる)症状で凸凹感が現れますが、こちらは徐々に良くなっていきます。3ヶ月以上たっても治まらない場合は、浅い層の脂肪を不均一に吸引するなど脂肪の取りムラが原因だと考えられます。

修正方法
取り残しのある部分は再度吸引を行い、取り過ぎた部分には脂肪を注入していきます。均等になるように細かく丁寧に注入します。

■不自然なデザイン

脂肪を吸引しやすい部分と、吸引が難しい部分があります。全体のバランスを考えずに吸引しやすい部分ばかりを過度に吸引することにより周りと極端な差がうまれ、とても不自然なラインになってしまいます。吸引量が大切と誤解しているクリニックがおこしがちな失敗例です。

修正方法
脂肪の取り過ぎ部分への脂肪注入を行います。吸引が必要な場合には脂肪吸引も行い、ラインの修正をします。

■左右差

骨格・筋肉や脂肪の付き方などにより、元々多少の左右差はあるものです。その違いを把握せずに脂肪吸引を行うと、後から明らかな左右差が見てとれます。腕や足などは離れているので左右差が出やすいですが気になりにくいです。一方、お腹や顔などは少しの左右差でも分かりやすいです。

修正方法
脂肪が取りきれていない場合は再度脂肪吸引を、取り過ぎていた部分には脂肪注入を行います。脂肪溶解注射で対応可能な場合もあります。

■脂肪の取り残し

術後の腫れやむくみなどで初めは気付きにくいですが、仕上がり後に一部を取り残していたり、全体的に細くなっていないと感じる場合があります。技術的な面の場合と、カウンセリング時の説明不足が原因の場合があります。腹部の場合は皮下脂肪ではなく内臓脂肪が原因だったり、ふくらはぎなど筋肉質な部分は効果が感じにくかったりします。

修正方法
取り残しがあった部分を再度脂肪吸引で取り除きます。メリハリをつけるなどのデザインの工夫により細く魅せる効果もあります。